消失面白ぇ・・・。
読み終えた後に他所の感想を見てはじめて知ったんですが、この涼宮ハルヒの消失は「涼宮ハルヒシリーズ」において最も高い評価を得ている作品だとか。ふむ、納得。
この「消失」はアニメ化される可能性がある(2期が実現したならば確実にアニメ化される)と思うのでまだ原作を読んでいない方はこれより先は読まないことをお勧めします。
以下ネタバレ感想。
まるでバックトゥザフューチャーを見ているような気分だった。
色々な時系列が錯綜して歴史を元の時間軸に修正していく作品って好きです。
消失関連の話にちょっと枝葉をつければ普通に1クールのアニメ作品として成立しますね、これ。
時空ワープ関連で「笹の葉ラプソディ」を、
特製ナノマシン関連で「溜息」の映画撮影の舞台裏を、
そして本筋の話として「涼宮ハルヒの消失」を。
読みながらそんな妄想に耽っておりました。
先日の感想でアニメ2期では「笹の葉ラプソディ」を収録して欲しいなぁと書いたのですが、今思えば1期で収録されなかったのは2期放送を見越して意図的に外したように思えてならないのです。(だから2期放送を前提で記事を書くなって)
今回のメインキャラクターはなんといっても長門有希でしょう。
文芸部員として微笑む彼女の姿は、彼女が夢見た一つの姿なのかもしれません。
常に頼りになる存在だった彼女に隠された弱さ・・・、それが今回の事件の引き金。
おもちもキョンと同じ視点でしか彼女を見てやることが出来ず、何か事件が起こっても「それでも長門なら・・・長門ならなんとかしてくれる。」とキョンの努力に期待せずにいつも彼女の能力に縋っていました。己のアホさ加減に泣いた。これからは一生長門を支えていくよ!(なぜそうなる)
──パラレルワールドではない時空間の変容。
そこでは今までの日常とは全く異なった日常が繰り広げられていてあの朝倉涼子までも存在していた。ハルヒも長門も朝比奈さんも古泉もみんな普通の人間として生活している。
たしかにこういった世界もアリだと思います。けどやはり何か足りない。
失ってはじめて気づく大切さと言いますか、自分が知った世界が「消失」することにより自分の心の内に気づくことが出来るっていうのはベタだけどいいです。消失していたのはキョンの本心のほうなのかもしれない。
おもちが思うに今回の主役は長門有希でしたが、消失の主題はキョンの本心にあったと思うのです。
常に受動的であった彼が初めて自分からSOS団を求め、その世界に自ら足を踏み込むという展開はグッとくるものがありました。長門が変わっていくように彼も変わっていっているのだなぁと実感しましたよ。
あとは朝比奈さん(大)の活躍も最高でしたね。
長門と朝比奈さん(大)の絡みなんか想像しただけでもうね(何だ)。
当然ながらキョンが三日三晩目を覚まさなかった時に徹夜で看病してくれていたというハルヒのツンデレっぷりにもメロメロ。キョンが目を覚ました時のハルヒらしからぬアタフタも見ててニヤニヤが止まらない。
うん、これだけは確実に言える。この消失でますます「涼宮ハルヒ」という作品が好きになれた。
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